α7iiiレビュー。2024年でも十分通用する最強ミラーレス
こんにちは!キャメライズの「キャメラ社長」です。
今回は現在私が使用しているカメラ「α7iii」の全てについて、実際に3年ほど使用した経験から徹底的にレビューしていきます。
発売から日が経ち新しい「α7iv」も発売されましたがまだまだ現役でバリバリ使えるカメラであると断言できます。
実際にα7iiiで撮影した作例も紹介しますので、是非購入の参考にして下さい。
僕のカメラ人生の始まりにして頂点の一台です!
α7iiiの特徴
まずはα7iiiの特徴について解説していきます
基本スペック
主なスペックがこちら。
撮像素子 | 35mmフルサイズ(35.6×23.8mm)、ExmorR CMOSセンサー |
カメラ有効画素数 | 約2420万画素 |
タッチフォーカス | 対応(液晶モニタ使用時、ファインダー使用時に使用可) |
手ブレ補正機能 | 5.0段 |
連続撮影速度 | 最高約10コマ/秒 |
スマートフォン転送 | 対応 |
質量(g)(本体のみ) | 約565g |
外形寸法 (幅 x 高さ x 奥行) | 126.9(幅) x 95.6(高さ) x 73.7(奥行き)mm |
動画記録 撮影モード | 4K30p,FULL HD120pまで対応 |
ミラーレス時代を開拓してきたソニー
「ミラーレスはエントリー向け」という印象が深かった中、フルサイズセンサーを搭載した革新的なα7シリーズ。ソニーはミラーレスカメラの開発を早く始めていたこともあり、現在のミラーレスカメラというジャンルの中でも頭ひとつ飛び抜けているシリーズです。
ミラーレスの大きな特徴である「コンパクトさ」「軽さ」はカメラを持ち運ぶうえで超絶メリットになります。
カメラがデカくて重い!と、結局使わなくなってしまうことが結構あるんだとか。
現在では性能面において一眼レフカメラと遜色がなく、コンパクトなのにとても高い技術を誇っているのです。
日々の開発から進化を遂げたαシリーズ第3世代のα7iiiは「ベーシックモデル」という位置づけ。しかしながら「とてもじゃないけどベーシックとは呼べない」というレベルの半端ない性能をしています。
もちろんα7iiiよりも高性能なフラッグシップモデルもありますが「α7iiiの方がむしろ勝ってるじゃん!」という点もあり「最高に丁度いい一台」となっているんです!
動画撮影性能もすごい
個人的にα7iiiが大好きな理由は「写真にも動画にも使えちゃう、カメラ界の大谷翔平」だから。
同じミラーレスカメラでも、向き不向きがあるの?
その通り!αシリーズの違いを解説していくよ
ソニーのミラーレスカメラにはα7、α7R、α7S、α7Cという4つのシリーズがあります。
α7Rの特徴は「超高画素」。最新のα7R IVの解像度は6100万画素と、どんなに拡大しても高画質を保てることから「写真に特化」したシリーズとなっているんです。しかしながら動画撮影となると4K30p撮影時に1.2倍にクロップされてしまうというデメリットが。写真に特化しているシリーズなので、もちろん動画撮影もイケますが向いているとはいえません。
α7Sの特徴は「超高感度」。画素数を低くすることによって暗い場所で撮影してもキレイに撮れるということに特化しているのでノイズが乗りにくいのです。そのため動画には向いているのですが、画素数が低いので日常使いの写真撮影にはあまり向いていないのです。
そんなα7Rとα7Sのいいとこ取りをしたのがα7、α7Cなんです!私のように「写真も動画も楽しみたい」という要望にぴったりフィット。さらに値段も抑えられていることから「ベーシックモデル」という位置づけになっているのだと思います。よほど「写真に特化したい!」というプロでも無い限りα7iiiで撮れない写真、映像はありません。
α7iiiでこんなに映画のような映像も撮れます!
色の乗り方、ボケ感、最高ですよね。
さらに丁度イイという理由がもう一つ。「切り取っても高画質を保てる解像度ながら、ファイルサイズがあまり重くなくストレージにも優しい」ということ!
α7Rのように解像度が高すぎると見るにも編集するにも、スマホのストレージを食べちゃったり、PCのスペックが必要だったりと、普段使いにおいてはオーバースペックで使いづらいです。
だからこそα7iiiの2420万画素は最高に丁度イイ!
オートフォーカスがヤバい
ソニーのオートフォーカス技術はピカイチです。実際に家電量販店で色々なメーカーさんのカメラを触ることが多いのですが、やっぱりオートフォーカス性能は群を抜いてすごい。
特にオートフォーカスの恩恵を感じるのが映像撮影。α7iiiでPVを作ったりオープニングムービーを作ったりと色々凝った映像を作ってきましたが、オートフォーカスに頼りっきりでした。
撮影中にフォーカスが迷うことがなく、僕の意志を感じ取ってるかのようにぴったりと素早く被写体にピントを合わせてくれます。
カスタマイズ性がカメラ心をくすぐる
α7iiiはメニューの数が豊富で完全な自分の好みにカスタマイズすることができます。
「マイメニュー」を設定するとよく使うセッティングを覚えさせておくことが可能。これがまた超便利なんです、、
僕の2つのメニューはこんな感じ。
1つ目:写真用の各種設定。カスタムキーを写真撮影に特化してカスタマイズ。
2つ目:動画用の各種設定。フォーカスモードや記憶用のSDカードも動画用に変更。
写真と動画ではカスタマイズボタンの使い方や記憶方法も変えたいですよね。設定を毎回変える必要がなく、ぱぱっと変更できちゃうのが嬉しいポイントです。
4つのカスタムボタンも押しやすい位置にあり、一瞬のシャッターチャンスを逃すことなく瞬時にシチュエーションに合わせてセッティングすることができます。
やっぱりフルサイズセンサー
ソニーのミラーレスカメラのセンサーのサイズには「APS-C」と「フルサイズ」の2種類があります。
サイズの違いはこれくらい。
これだけサイズが違うとやっぱり表現できるものも変わってきます。フルサイズのほうがもちろん値段も高くなるのですがノイズが乗りにくくボケも強いです。
実際どれくらい変わるの??って思っていたのですが差は歴然。
高いカメラならではのボケ感だけでなく、暗い場所での撮影もとてもキレイに写してくれます。特にLog撮影なんかをするとノイズが気になってしまうものですが、フルサイズの安心感は大きいです。
個人的にフルサイズカメラのほうが「ゴツくていいカメラ使ってるぜ」という「一眼カメラ使ってる感」のようなものがあり、所有欲が満たされます。かといって大きすぎても扱いづらいので、小さすぎず大きすぎないα7iiiは愛しても愛しきれません。
レンズの種類が豊富
ソニーのEマウントを採用しているαシリーズは超ベストセラーシリーズなので、レンズの種類がとっても多いのもポイント。
ソニー純正のレンズだけでなくTamlonなどのサードパーティ製レンズもたくさんあり選ぶのが大変なくらいです。
同じα7iiiというボディを使っていても、レンズを変えるだけで「お前、そんな表現までできたのか」という感動が多くあるので、いろんなレンズを選ぶことができるのはとても良いポイントです。
実際に色々と試したい!という方は、こちらの「GOOPASS」というレンタルサービスを使えば様々な種類から自分にピッタリのレンズを見つけることができますよ。
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充電持ちが超良い
α7iiiは充電持ちも半端ないです。1日使っていてバッテリーが切れたことがありません。もちろん1日中動画を撮影し続けるようなことがあればバッテリー1個だと足りないと思いますが、普段使いではまず1個で十分です。
バッテリーは高いものですし、持ち運ぶのにもバックの余計なスペースを取ってしまいますよね。1日をバッテリー1個で余裕に乗り切ることができるのもα7iiiのグッドポイント!
見た目の高級感
見た目に関して触れているレビューをあまり見ないのですが、高級感がすごいんですよ。
ただ黒で統一されているわけではなく、レンズの付け根が濃いオレンジ色になっていて良い味を出しているんですよね。この1色があるだけでものすごい高級感を醸し出します。
ロゴが白いのもシンプルながら一眼レフの重厚感を演出していてどストライク。
とにかく持っているだけでテンションが上がる仕上がりになってます。
α7iiiのイマイチな点
続いてα7iiiを使っていて、ここは「イマイチだなぁ」「デメリットだなぁ」と感じた点を紹介していきます。
バリアングル
イマイチな点一つ目はモニターがチルト式のバリアングルな点。これはもちろん人によって合う合わないがある問題なのですが、個人的に僕は友達とのVlogも撮るので自撮りがしやすい方が嬉しいです。
チルト式のメリットとしてレンズに対して垂直方向にアングルが変わるので、ローアングルでの撮影のモニターと視点がずれることがなく撮りやすいという点が挙げられます。
通常の使い方でレンズ側からモニターを確認したくなる場面というのはあまりありませんので、そこまで気にはならないのですがイマイチポイント。
10bitに対応していない
α7iiiは10bitのlog撮影に対応していません。8bitと10bitには次のような違いがあります。
8bitはRGBがそれぞれ「2の8乗=256色」ずつ、RとGとBの組み合わせで「256の3乗=16,777,216色」。
10bitはRGBがそれぞれ「2の10乗=1024色」ずつ、RとGとBの組み合わせで「1024の3乗=1,073,741,824色」。
α7iiiの8bitと最近の10bitではこれだけ表現できる色に違いがあり、動画編集でカラーコレクティングをする際にも10bitだったらもっと綺麗に色乗るんだけどなぁとなることがしばしば。
ただ10bitで動画編集となるとPCへの負荷がとんでもないので「どれだけ繊細にカラーグレーディングをしたいのか」「PCのスペックはどれくらいか」などの点を考慮しながら選択をすると良いでしょう。
α7iiiの実際の作例一覧
総評:α7iiiを買えば間違いない
α7IVのように次々と最新のカメラが発売されていますが、「写り」という点において目に見えてわかる進化はしていません。それは実は当たり前で、カメラセンサーという技術はある程度まで来てしまった「進化の限界」に達してきているからです。画素数や感度性能は上がったら上がっただけ良いとは思うのですが、「一枚の写真として見た時に違うか」とは別問題です。実際、カメラの比較レビューをYouTubeで見ても20万円のカメラと50万円のカメラの写真を比較する際には「めちゃくちゃ拡大して比較」しています。それでもって「やっぱり20万円のカメラは若干ノイズが目立ちますね」とか「50万円のカメラはこれだけトリミングしてもこの繊細さです」とか言ってるのを見ると「それって写真で生計を立てていくプロでもない限りいらなくない?」って思うわけです。
実際α7iiiで多くの写真を撮ってきましたが「撮れない写真は無い」です。画素数的にも全く持って十分です。というか、画素数が必要になるのって相当拡大して使う場合にしか役立たないので、僕の場合は必要になった試しがありません。さらに暗い場所での感度性能も、「星空の写真を4K27インチのモニターの背景画像にしてもノイズが全く気にならない」レベルで良い写真が撮れます。これ以上の写真が必要になる人ってほぼほぼいないですよね。
では、最新のカメラは何が進化しているのか。それは「技能的な進化」と言えるでしょう。処理エンジンの進化によって連射性能が向上したり、画素数を上げれたり、レスポンスが速くなったり。「一枚の写真」というより、「一枚の写真を撮るための手軽さ」の進化ですね。また、動画性能の進化は結構わかりやすいです。4K60pが撮れるようになったり、手ぶれ補正機能が進歩したり。これは新しいモデルを買う際の検討に入れるべき要素となりますね。しかしながらα7iiiでも4K30pが撮れて、手ぶれ補正も十分有能であるという点も事実。「困る」ということはまずないです。
まとめると、α7iiiは値段、性能ともに超優秀であり「ベーシックを極めた超王道の一台」です。
是非、このレビューが参考になれば幸いです^^
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